1997年(第1回)名人戦

8月30日 中村(記)

ソニー将棋部内で、名人戦を開催しようと言う気運が高まり、中沢さんのご尽力もあって、 森尾副社長にカップを贈呈して頂き、1997/8/31に第一回ソニー名人戦が開催されることになりました。 ソニーの社内報にも広く参加者募集の告知がなされ、五反田の公民館で開催されました。 しかし、当時はソニー将棋部の備品が少なく、部長の八木さんが将棋連盟までデジタル時計や 盤駒のレンタルをしに行き、当日は八木さんが両手いっぱいの荷物を持って、かなり大変な状況でした 開催場所も当時は社内の会議室を使うという案もなく、比較的使用料の安い公民館を借りて 開催されましたが、後日、八木さん曰く「とても大変だったので、公民館では二度とやりたくない」と言ってました。 よほど大変だったようです。 これを見て、将棋部の備品を充実させよう、特にデジタル対局時計を買い揃えようと思うに至りました。 (デジタル対局時計のレンタル料は1,000円と高かったです)


ソニー木更津から鈴木孝一さんが初参加。初代名人を目指す中沢さんと1回戦での対戦となりました。 鈴木さんの力量が未知数だったこともあり、中沢さんが甘く見て、鈴木さんの勝ち。 対局後に中沢さんが「(鈴木さんのことを)甘く見ていて、ごめん」と言っていました。 私は今井さんと当たり、相横歩取りっぽい出だしになり、今井さんが横歩を取ってきたら面白いかもと思ったら、 今井さんに角道を止められちょっとガッカリ私の苦手な矢倉模様になったのですが、中盤に私に絶妙の一手が出て優勢に。 これは行けるかもと思ったのですが、逆転負けを喫してしました。 今井さん曰く「まさかの一回戦負けかと思った」とのことですが、今になって考えれば、逆転は実力です。


2回戦は鈴木さんと河野さんの対戦となりましたが、河野さんが実力を出して、鈴木さんを下しました。 この時点で今井さん、河野さん、八木さん北嶌さんあたりが優勝候補となってきました。


3回戦は今井さんが八木さんを下し、北嶌さんが中沢さんを破り、八木さんが優勝戦線から離脱し、 ルーキー北嶌さんが急浮上してきました。 私は練習会でこっぴどく負かされた稲垣さんに横歩取りをやったら、運良く勝てて、とてもうれしかったので、15年以上経った今でも覚えています。


4回戦は北嶌さんが今井さんを破り、決勝は北嶌さんと河野さんの対戦となりました。 今になって振り返ると、北嶌さんは3回戦中沢さん、4回戦今井さんときつい当たりでしたが、 河野さんは3回戦石井さん、4回戦黒原さんと、北嶌さんよりかなり楽な当たりでした。


5回戦は河野さんとルーキー北嶌さんの注目の対戦になり、非常に熱戦となりましたが、河野さんが手堅く勝ち、初代ソニー名人の栄冠に輝きました


【名人戦結果】

1回戦2回戦3回戦4回戦5回戦勝数順位
1 今井敏博11 中村 ○10 田嶋 ○ 6 八木 ○ 5 北嶌 ●13 鈴木 ○4第3位
2 中沢啓二13 鈴木 ●16 横山 ○ 5 北嶌 ● 8 佐藤 ○ 9 小笠 ○3
3 河野信雄14 竹内 ○13 鈴木 ○ 7 石井 ○ 4 黒原 ○ 5 北嶌 ○5優勝
4 黒原誠司15 磯山 ●17 尾崎 ○14 竹内 ○ 3 河野 ● 8 佐藤 ●2
5 北嶌一也16 横山 ○15 磯山 ○ 2 中沢 ○ 1 今井 ○ 3 河野 ●4準優勝行
6 八木建弘17 尾崎 ○19 間宮 ○ 1 今井 ● 9 小笠 ●11 中村 ○3
7 石井義文18 脇田 ○20 名取 ○ 3 河野 ●13 鈴木 ●15 磯山 ○3
8 佐藤安弘10 田嶋 ●18 脇田 ○15 磯山 ○ 2 中沢 ● 4 黒原 ○3
9 小笠原順一19 間宮 ●23 藤坂 ○20 名取 ○ 6 八木 ○ 2 中沢 ●3
10 田嶋和哉 8 佐藤 ○ 1 今井 ● - - - 1
11 中村真備 1 今井 ● - 12 稲垣 ○16 横山 ○ 6 八木 ●2
12 稲垣宏 - 14 竹内 ●11 中村 ●20 名取 ○18 脇田 ○2
13 鈴木孝一 2 中沢 ○ 3 河野 ●19 間宮 ○ 7 石井 ○ 1 今井 ●3
14 竹内勇雄 3 河野 ●12 稲垣 ○ 4 黒原 ● - - 1
15 磯山三男 4 黒原 ○ 5 北嶌 ● 8 佐藤 ●19 間宮 ○ 7 石井 ●2
16 横山正 5 北嶌 ● 2 中沢 ●18 脇田 ○11 中村 ●19 間宮 ●1
17 尾崎直人 6 八木 ● 4 黒原 ●23 藤坂 ○ - 20 名取 ?1
18 脇田能宏 7 石井 ● 8 佐藤 ●16 横山 ●23 藤坂 ○12 稲垣 ●1
19 間宮敏夫 9 小笠 ○ 6 八木 ●13 鈴木 ●15 磯山 ●16 横山 ○2
20 名取武久23 藤坂 ○ 7 石井 ● 9 小笠 ●12 稲垣 ●17 尾崎 ?1
21 藤坂信春20 名取 ● 9 小笠 ●17 尾崎 ●18 脇田 ● -

2003年(第1回)名人戦

8月30日 中村(記)

結果:今井新名人誕生!

河野名人より優勝カップが返還され、久々のソニー名人戦再開です。 1回戦、今井さん、中沢さん、川縁さんは順当に勝ち上がりましたが河野さんは片岡さんに王手飛車を食らい、 さらに終盤では即詰みにされるところだったのですが、片岡さんのミスで運良く逆転勝ち。 鈴木さん、北嶌さんは稲垣さん、安田さんに敗れる、という波乱の幕開けとなりました。

2回戦は河野さんが川縁さんに破れ、全勝は今井さん、中沢さん、川縁さんの3名となりました。

3回戦、今井-川縁戦は今井勝ち、中沢-稲垣戦は稲垣勝ち、となりました。

稲垣さんは鈴木さん、中沢さんのAクラスメンバー2名を破る大活躍です。

4回戦の決勝は今井-中沢戦となりましたが、最後は難しい11手詰めを決めて、見事今井さんの優勝、

新名人誕生となりました。

今井さん、おめでとうございます。

また参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

今度は1月に新年指し会&新年会(+達人戦?)をやりたいと思いますので、よろしくお願い致します。

2009年(第8回)名人戦

2月8日 中村(記)

今回も17名参加と大盛況でした(うれしい!)


【参加者】

今井名人、土屋竜王、中沢、北島、川縁、河野、鈴木、八木、高野

井銅、寺井、吉川、石井、佐藤、中村、岡田(リコー)、豊田(野村證券)


【結果】

土屋竜王が1回戦北島、2回戦寺井、3回戦今井、決勝で中村(!)を破り、ソニー将棋部初の二冠達成です。


これからは、土屋竜王名人、または土屋二冠と呼びましょう。土屋君、永世二冠(5期連続、もしくは通算7期)目指して頑張ってください。

【詳細】

今回、初参加の寺井さんが、1回戦で阪大エースで元高校竜王京都代表の吉川君をいきなり破り、度肝を抜きました。吉川君曰く「いやぁ、ボロボロにされてびっくりしました」あとで聞いたら、寺井さんは高校竜王の兵庫県代表だったとか。強いわけです(ソニー将棋部の新たな人材発掘です!)


1回戦はくじ引きなので、強豪同士もいきなり当たります。今井-中沢戦(名人経験者同士)は今井さんが勝ち、土屋-北島戦(竜王経験者同士)は土屋くんが勝ち、鈴木-井銅戦のポイントゲッター対決は鈴木勝ちでした。私はというと、OBの佐藤さんと当たり、終盤相手の竜の利きを止めながら、桂成りを受け、相手の守りの金にも当てて詰めろ、という絶妙手を指したつもりが、読みと逆側に桂馬を成られ、愕然。打ったばかりの角をタダで取られてしまいました。その後、必至を掛けられ、万事休す。仕方がないのでお願いの金打ちをしたら、お願いが通じて(?)トン死の大逆転勝ちしました。必敗だっただけに申し訳なかったです。

2回戦も、寺井さんは土屋くん(元高校茨城県代表)との高校県代表経験者同士の好カード。ここは土屋くんが勝ってソニー竜王の面目躍如です。今井-河野の名人経験者同士は今井さんが勝ち。川縁さんと岡田君は川縁さんが勝って3回戦進出。私は鈴木さんと当たり、序盤で負けになったかと思ったのですが、開き直って攻めたら勝ててびっくり。準決勝進出は、今井名人、土屋竜王、川縁、中村です。2回のその他の好カードは、元竜王同士の中沢-北島戦で北島勝ちでした。


準決勝の今井-土屋戦は、最後、土屋玉に5手詰めが生じていたのですが、お互いに気付かず、大逆転で土屋君の勝ち。感想戦で5手詰めが発見されたそうです。これで竜王戦に引き続き、土屋くんの決勝進出が決定。私と川縁さんは、序盤は私なりにうまく指せたと思ったのですが、川縁さんの寄せの大技が出て、一気に必至を掛けられ、万事休す。仕方がないので、王手ラッシュを掛けたら、偶然(?)必至の根元の桂馬が王手で取れて、一安心。しかしこれもつかの間、さらに馬で必至を掛けられ、ここまでか、と思いきや、またくそ粘りして、大逆転勝ち。鈴木さんと川縁さんに連勝するなんて、クリスマスと正月が一緒に来たみたいで、私は初の決勝進出となりました3回戦のその他の好カードは、中沢-吉川(吉川勝ち)、河野-寺井(寺井勝ち)、北島-井銅(北島勝ち)。寺井さん、すごいです。吉川くんもさすが。


決勝は、私と土屋くんです。確か、竜王戦の準決勝でも当たりました。相振り飛車の序盤から、お互い意地を張って、あっという間に終盤に。一手違いのいい勝負の形にして貰えましたが、終盤は私が完全に読み負けていました。 感想戦では、井銅くんや今井さんにも入ってもらい、かなり際どい変化もありましたが、さすがにそこまでは 読めませんでした。4回戦のその他の好カードは、中沢-河野(中沢勝ち)、川縁-今井(川縁勝ち)北島-吉川(北島勝ち)、鈴木-寺井(鈴木勝ち)でした。


【名人戦結果】

1回戦2回戦3回戦4回戦勝数順位
1 河野9 高野 ○10 今井 ●13 寺井 ● 2 中沢 ●1
2 中沢10 今井 ●11 北嶌 ● 5 吉川 ● 1 河野 ○1
3 土屋11 北嶌 ○13 寺井 ○10 今井 ○16 中村 ○4 優勝
4 川縁12 八木 ○14 岡田 ○16 中村 ●10 今井 ○3
5 吉川13 寺井 ●12 八木 ○ 2 中沢 ○11 北嶌 ●2
6 石井 14 岡田 ●15 井銅 ● 8 佐藤 ● 9 高野 ○1
7 鈴木15 井銅 ○16 中村 ●14 岡田 ○13 寺井 ○3
8 佐藤16 中村 ●17 豊田 ● 6 石井 ○12 八木 ○2
9 高野1 河野 ● - 17 豊田 ● 6 石井 ●0
10 今井2 中沢 ○ 1 河野 ○ 3 土屋 ● 4 川縁 ●2
11 北嶌3 土屋 ● 2 中沢 ○15 井銅 ○ 5 吉川 ○3
12 八木 4 川縁 ● 5 吉川 ● - 8 佐藤 ●0
13 寺井5 吉川 ○ 3 土屋 ● 1 河野 ○ 7 鈴木 ●2
14 岡田 6 石井 ○ 4 川縁 - 7 鈴木 ●17 豊田 ○2
15 井銅 7 鈴木 ● 6 石井 ○ 11 北嶌 ● - 1
16 中村 8 佐藤 ○ 7 鈴木 ○ 4 川縁 ○ 3 土屋 ●3 準優勝
17 豊田 - 8 佐藤 ○ 9 高野 ○14 岡田 ●2

こうして、ソニー将棋部初の「ソニー竜王名人の二冠」が誕生しました。土屋くん、おめでとう! また、団体戦での【御公務】をよろしくお願い致します。

最近は、井銅、吉川、土屋の若手御三家の活躍が素晴らしいのですが、さらに寺井さんという新しい超有望株を加えて、若手四天王としてソニー将棋部を盛り上げて貰えることを期待しています。


参加して頂いたみなさま、お疲れ様でした。

大変盛り上がり、うれしい限りです。

2015年(第9回)名人戦

5月11日 中村(記)


【第9回ソニー名人戦】

日時:2015年5月9日(土) 10:00-18:00

場所:品川ソニー本社1807会議室


【参加者】(15名)

塚越、河野、北嶌、吉川、稲垣、鈴木、田中、石井、佐藤、小笠原、半澤、池田、山口、田川、中村


【結果】

吉川君が初のソニー名人に!

1回戦半澤君、2回戦河野さん、3回戦塚越さん、決勝で鈴木さんに勝利しました。


吉川君、おめでとうございます!



【総評】

2012年竜王戦以来、3年ぶりの森尾杯開催でした。最終的に15名の参加となりましたので、スイス式トーナメントの4回戦で優勝者が決まります。持ち時間は30分30秒です。

1回戦は河野-田中、北嶌-石井、塚越-佐藤、鈴木-池田、吉川-半澤は、それぞれ河野、北嶌、塚越、鈴木、吉川が勝ち上がりました。2009年の合宿に参加してくれた森尾杯初参加の田川さんは小笠原さんを破り、2回戦進出です。山口君は駒落ちでの参加です。4枚落ちで稲垣さんを破りましたが、駒落ち1回戦は勝ち負けに関わらず、上手が二回戦進出のルールとしました。(私は1回戦不戦勝でした)

2回戦の勝ち上がり対局は、河野-吉川、北嶌-稲垣、塚越-中村、鈴木-田川でしたが、それぞれ吉川、北嶌、塚越、鈴木、が勝ちました。


3回戦の準決勝は、塚越-吉川、北嶌-鈴木戦で、吉川君が塚越さんを見事に破り、鈴木さんも北嶌さんを破っての決勝進出です。吉川君も鈴木さんもどちらが勝っても新名人の誕生です。


決勝戦の鈴木-吉川戦は、序盤で吉川君がかなり有利になるも、いくつかの緩手があって逆転。鈴木さんが有利になりましたが、吉川君の狙い筋が実現して、再逆転。最後は吉川君がきれいに寄せて、見事、ソニー名人の座に輝きました。


吉川君、おめでとうございます。また、参加されたみなさまお疲れ様でした。昨年からの定例練習会が盛り上がっていますので、今年からは春の名人戦、秋の竜王戦と2回開催を予定しています。


No.氏名No.1GpNo.2GpNo.3GpNo.4勝数順位
1 河野 9 15 ×17 ×115×1
2 北嶌 1017 24 ×23 33
3 塚越 1118 25 ×22 ×2
4 鈴木 1211422 35 ×32
5 吉川 1311 23 34 41
6 小笠原14×011 19 210×2
7 稲垣 15×12 ×11 2142
8 中村 - 13 ×114×1- 2
9 田中 1 ×01316 ×1122
10石井 2 ×01511226 3
11佐藤 3 ×06 ×0- 1132
12池田 4 ×0- 110×19 ×1
13半澤 5 ×09 ×015111×1
14田川 6 14 ×18 27 ×2
15山口 7 010×013×01 2

みなさま、今後も大会を盛り上げて頂きたく、ご協力のほどよろしくお願い致します。







【感想&自戦記】

北嶌

最終第4局の塚越さんとの三位争いから。角交換四間飛車の戦型で中盤入り口ではやや指しやすいと思っていましたが、その後先手の位取りの厚みを活かした玉頭からの猛攻を受け、図は桂捨ての勝負手から王手飛車を掛けられ▲2ニ角成と飛車を取られた局面です。6一歩と5一歩の底歩が受け続けた苦しさを物語っていて印象的です。次に▲3三馬~▲5五馬や▲7一飛車も気になりますし、なにより先手玉への手掛かりが全くありません。ここで△4四角が攻防の一手で急に自陣が引き締まり、先手玉への攻め筋も見えてきました。以下、▲7七銀、△7五桂、▲3一馬、△6九銀、▲6八金引、△7六銀で一気に勝勢となり、ほどなく勝つことができました。強敵の塚越さんに勝つ事ができて嬉しかったです。




塚越

◆1回戦:〇塚越(先手)VS●佐藤

▲7六歩、△3四歩、▲6六歩、△3五歩(図1) あっ~!そう言えば…佐藤さんは振り飛車党だったんだっけ~!と△3五歩を突かれて気が付きました角道を止めたため不本意な将棋になってしまい、居飛車党なら▲6六歩では▲2六歩とすべきでまさか3手目で緩手を指すとは…酷かったです。



◆2回戦:〇塚越(先手)VS●中村

初手から2筋を伸ばして中村さんの得意戦法を封じた作戦にでましたが、、向い飛車で対抗されて△2四歩と歩交換されるのはあまり好きではありません。寝れなくなるので…連敗だけは避けねばと思いチョット頑張りました。


◆3回戦:●塚越(先手)VS〇吉川

1筋を伸ばして図2のようになりましたが、凝り形?にしてしまいました。図2から▲4六歩~▲3八飛として仕掛けましたが、桂が参加していないので単純で且つ無理攻めぽかったです。3筋にこだわり過ぎで、▲6五歩から角頭への攻めを絡ませた方が良かったかも…。



◆4回戦:●塚越(先手)VS〇北嶌

角交換振り飛車は、自陣にスキを作らないようにと注意を心掛けていたつもりでしたが、うっかり浮き金を作ったためタイミング良く仕掛けられて参りました角交換振り飛車の対抗策はまだまだ未熟です。



山口

◆1回戦(稲垣さん、4枚落ち):勝ち

定跡どおり、居玉のまま1筋の端攻めからスタート。突破はできなかったものの、金香交換で駒得したうえに龍を作ることに成功。次は6六角から9筋を攻めて、桂香交換で馬を作ることにも成功して序盤は好調でしたただ、その後は渡した2枚の香をうまく使われて、あやうく入玉されそうになりました。銀金を使って入玉は阻止したものの、歩と桂で玉の逃げ道を塞がれて、一転してピンチに。幸い馬が6四にいたので、それを使って寄せることができ、辛勝。


◆2回戦(石井さん、2枚落ち):負け

生まれて初めての2枚落ちで、対局5分前に慌ててチェックした2歩突き切り定跡で臨みました。4五歩で4筋の位取り、飛車を3筋に移動させ、飛車先の歩の交換、3六に飛車をひき、3七桂跳ね、玉をカニ囲い、ここまでは定跡どおりに指せました。ただ、この後どうしていいか全くわからず、じわじわと形勢が悪くなり、いいとこなしの完敗でした。やはり2枚落ちは厳しい。


◆3回戦(半澤さん、飛角右香3枚落ち):負け

前回と同様に、4五歩の4筋の位取りからスタート。上手の銀2枚が5三と3三に来て、4五の歩がとられそうな展開に。歩を守るために4六銀とあげて、定跡から外れてしまってパニック状態。飛車が3筋にいたので、そのまま歩銀角飛車で攻めればよかったのですが、定跡で確認した形にすることしか考えてなかったで、強引に3六飛車、3七桂で、飛車がせまいところにもぐりこんでしまいました。その後はやはり、じわじわと形勢が悪くなり、いいとこなしの完敗でした。感想戦で、「歩と銀をぶつけて飛車角は後ろから睨みをきかせるのが基本です」と教えていただきました。


◆4回戦(河野さん、4枚落ち):勝ち

やはり定跡どおり1筋の端攻めからスタート。1筋突破、成香、龍を作ることに成功。ただ、上手に香を渡したくないという下手特有の心理で、1三に垂れ歩、慎重にと金攻めを選択。これがアダとなって、攻めが遅くなってしまいました。その間に4五と6五に桂が跳ねられて、金と桂2枚の交換後、と金を作られる事態に。さらにその金と角が交換になり、その角で王手金取りで、タダで金をとられてしまいました。一気に負けそうになったのですが、攻防手の6六桂をきっかけに、垂れ歩で作った「と金」と「金」を交換をすることができて、若干盛り返す。その後、角が龍と交換になり、その飛車を自陣に打ち込まれて、下手が上手に負ける典型的な展開に。あと一歩で詰みまで追い詰められましたが、金と交換した2枚の桂をうまく使うことが出来て、ギリギリで勝利。これで4枚落ち卒業と認定していただきました。


◆感想

去年の10月は6枚落ちで相手をしていただいたので、4枚落ちを卒業できたのは嬉しいです。4枚落ちまでは居玉のまま端攻めをするのが定跡でしたが、2枚落ちからは玉を金銀3枚で囲うことが必要で、一気に難易度があがってしまいました(汗)。2枚落ちの壁は厚そうですが、しっかりと勉強して次の練習会に臨みたいと思います。



半澤

◆初戦(vs 吉川):負け

初戦からソニー名人の吉川さんとぶつかってしまいました。矢倉戦でしたが、両者とも矢倉に囲いきる前に闘う展開に。後手番でしたが積極的に攻めれました。結果的に負けましたが自分では力を出せたかと思いました。


◆2回戦(vs 田中):負け

中飛車(田中) vs 居飛車(半澤)の戦い。田中さんに中飛車から3間飛車へ繰り出され、理想形に組ませてしまいました。その後悪手が続きよいとこなしで終わってしまいました。


◆3回戦(vs 山口):勝ち

初の3枚落ちでの対戦でした。定跡もしらずに指したので序盤は押され気味に。山口さんが駒組みを優先したため隙ができ、中盤から徐々に逆転することができました。飛車、銀、桂の理想形の攻めにしようとしたようですが、今回は飛車、銀で素早く攻められたら負けていたと思います。


◆4回戦(vs 佐藤):負け

3間飛車(佐藤) vs 居飛車(半澤)の戦い。穴熊の手前の自駒8八玉、7八金、7九銀の状態で戦いがスタート。完全に攻めを抑えきられてしまいました。高い防御力に何もできずじわじわ攻められてしまいました。もうすぐ社団戦が始まるので、よいところを少しでも出せるように闘っていきたいと思います。



河野

一回戦の田中さんにきわどく勝ち、二回戦の吉川さんとの対局からです。図1は、香車を足掛かりにした△3七歩の挟撃に対し、▲7八金と馬に当ててきたところです。普通なら△9七馬と逃げるところですが、▲9九飛で馬が死んでしまうのが気になり、一本△3八歩成が効かないかと考えてしまいました。以後△3八歩成、▲8八金、△2九と▲5一角!!!(図2)目から火の出る王手飛車を食らってあえなく撃沈しました。図1では、△9七馬、▲9九飛、△8七馬、▲同金、△8二飛としておけば難しかったようです。兎に角王手飛車をうっかりしていたのでどうしようもありませんでした。

【図1】

【図2】



稲垣

◆1回戦 負け(山口さんと)

4枚落を2枚落ちの感覚で指していたら、いつの間にか左端攻めを食らい、収拾不能となる。それでも粘るには粘ったが、山口さんはパソコンに指し手を記録しながら、一手一手考えて指してこられ、挙句一枚一枚 駒を取られてしまい、いいところなしで敗局となる。2枚で十分の実力と思います。山口さんありがとう。


◆2回戦 負け(北嶌さんと)

北嶌さん中飛車。私が居飛車。うまく55の位をとられ、窮屈な展開。めげずにその後55の位を奪還、相手を抑え込んで内心私が有利かと思ったのが間違いの始まり。53歩成りとキメに行った一手が大ポカ。北嶌さんのおとなしかった飛、角、銀などが一気に息を吹き返し、大活躍の展開となり、あっけなく詰まされてしまいました。北嶌さんありがとう。


◆3回戦 勝ち(河野さんと)

河野さんは横歩取りの序盤できた。激戦定跡に嵌ったら自信なし。よって角交換を拒否、普通の矢倉を目指す。相手の緩手に恵まれ、37に移動した角が幸運にも相手陣の飛車を直射する形になって、だんだんと有利な展開に。最終局面が思い出せませんが、王様を追いかけて粘り勝ちしました。河野さんありがとう。


◆4回戦 勝ち(田川さんと)

お互い腰掛け銀を目指したが、こちらの56銀に対して、田川さんは54銀を見送った。自然に45地点で歩の交換が可能となり、私だけ一歩を持つことができてしまった。あとまだまだ長い将棋が続きましたが、この歩の交換は大きくて、おかげで局面をリードできたのが勝因となりました。田川さんありがとう。



吉川

<所感>

2007年にソニー将棋部に入部してはや8年が経ち、もはや若手とは呼べなくなってきている。ソニー将棋部は粒揃いで簡単に勝てないのはわかっているが、なかなか結果を出すことができない。そんな中初戴冠することができ、大変嬉しく名誉なことだと感じています。最近盛り上がっているソニー将棋部に少しでも貢献できるようまい進していきますので、1年間ソニー名人を預からせていただき、これからもよろしくお願いいたします!


<1回戦 半澤さん>

先手番となり名人戦の第1局に触発され、矢倉早囲いにトライしてみる。▲3五歩△同歩▲同角の揺さぶりに対して、強く△8五歩と飛車先を伸ばしてきたので、▲3四歩~▲4四角の筋が実現。更に強く△8六歩!だとわからなかった(先手の矢倉が未完成)が、受けの手だったので、1歩得の微差から優位を拡大して勝利。


<2回戦 河野さん>

こちらの先手で横歩取りを避け、相掛り模様に。苦戦だったが終盤で馬取りに対して、河野さんが飛車を取りにきたのが直後の王手飛車をウッカリした致命的ミス!後手2二の壁銀が飛車打ちにあまりに弱く、勝負が決してしまいました。


<準決勝 塚越さん>

前回の練習会では後手矢倉で変化して大失敗に終わったので、今回は普通に追従してがっぷり四つで相矢倉で組み合うことにした。先手塚越さんは雀刺し棒銀の構え。塚越さんの自戦記にあるように、桂を参加させない限りは上げた鎌を振り下ろせないので、やはり、▲6五歩から角を追われるほうがイヤだった。本譜は自然に対応し難しいところもあったが、勝つことができた。強豪の塚越さんに嬉しい初勝利!


<決勝戦 鈴木さん>

ノーマル角換わりの出だしからいきなり▲4五角と打たれて筋違い角に!こういうときどこに囲えば良いのかいつも悩むのだが、最近は囲わないようにしている(笑)金銀を盛り上げていき飛車角を押さえ込む作戦で、図1(43手目▲3六同角まで)で普通は△4五歩だが、△4六歩の垂らしを発見し、指せるような気がした。先手は△4七銀や△4五銀△3五銀といった筋を一度に防ぐことができない。


【図1 43手 ▲3六同角まで】


数手進んで図2(57手目▲3七同桂まで)となったところでは優勢を意識し、鈴木さんとしても「あとは好きにしてくれ!」という感じだったであろう。ところが、ここから△3六角?▲7九金!△1九飛?▲3八銀!と進み、打った大駒2枚がボケてしまい一気に難しくしてしまった。鈴木さんのこの2手は指されてみれば当然の手だが非常に粘りのある見習いたい手だ。


【図2 57手 ▲3七同桂まで】


クライマックスは図3(97手目▲7八歩まで)。この局面で秒読みの中△6八銀と打ったところである筋が浮かびそのまま実現してしまった。結果的にはここで▲5一桂成を利かせておけば鈴木名人が誕生していたであろう。しかし普通は▲6八同金と取ってしまうものだ。以下△同歩成▲同玉△6六飛▲6七歩に△6三飛!と桂を拾うのを狙っていた。なんとこれが△7六桂以下の詰めろになっている。2六竜と5四角が8筋に効いてぴったり詰んでしまうのだ。ボケていた大駒2枚が最後に活躍してツキを感じた。本譜は飛車をとることができず、▲5九玉と引かれたが△6七飛成で勝勢となり、以下、▲5八金△6九金▲4九玉△5八竜!▲同玉△5九金打と上手く詰まして勝ち、念願のソニー名人を獲得することができた。


【図3 97手 ▲7八歩まで】



中村

◆1回戦:不戦

◆2回戦:

●中村(後手)VS塚越さん

塚越さんは、毎回私の得意である升田式石田流をガッツリ受けてもらっていますが、今回は「勝負に徹する」とのことで、▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角、と言うあまりやりたくない展開に。この形は良く分からないので、向かい飛車にしてますが、攻め筋が良く分かりません。図1(37手目▲3六同銀まで)は▲3六歩△同歩▲同銀とされたところです。△3五歩▲2五銀と出られると、銀交換後に角頭に傷が残るし、△4三銀と引くのも▲3四歩△4二角▲4四角で自信なく、△2五同銀▲同歩△4五歩と角を捌きに行きましたが、▲4四銀と打たれて、やはり悪いです。あとはいいところなく一方的に負けてしまい残念。悔しいので、早速角交換向かい飛車の本を買いました。


【図1 37手 ▲3六同銀まで】


◆3回戦

●中村(先手)VS田川さん

序盤早々、飛車角交換から飛車打ちが実現して、図2(74手目△4四玉まで)ではかなり優勢を意識してました。ここで、後手からは早い攻めが無いだろうと、▲3二角成としたのが大緩手。ここでは▲3六桂△3五玉に▲4三角成で寄ってました。本譜は▲3二角成に△2六香▲同歩△3五桂と詰めろを掛けられ、ここからさらに転々三転し、最後は超手順の即詰みで負けました。序盤からかなり有利だったのに、残念でした。


【図2 74手 △4四玉まで】


◆4回戦:不戦



石井

ソニーを定年退職したときは、もう二度と敷居をまたぐことはないだろうと思っていたソニー門を、将棋を通して、その後幾たびか中に入れたことには何か感謝の気持ちが湧いてくる。「ソニー将棋部に在籍していてよかったなぁ~」と。肝心の将棋対局であるが、4局さして、結果は3回勝利したようであるが、その内容は全く記憶していない。ただ、対局した快感だけは体に残っていて、その日は安眠できた。今後も出来る限り参加したい。



佐藤

◆1回戦負け 対局者:塚越さん

私の石田組に対し棒金でこられました。飛車上に金を上がられたとき桂で歩を取るのがよかった。桂を中央で使いたいと考えていたのでこの手をつい見送ったのがまずかった。


◆2回戦負け 対局者:小笠原さん

私の中飛車でした。中盤の折衝で玉のこびんに歩を残したのがまずく小笠原さん狙いの飛車回りを喫し受けがなくなりました。


◆3回戦 抜け番


◆4回戦勝ち 対局者:半澤さん

私の3間飛車に飛車を対向させて反撃されました。戦いの流れが速くなったとき半澤さんの王の整備に1手必要であったのが響き駒の働きに差が生じました。



鈴木

◆1回戦(対池田さん:○)

池田さんとは初対面でしたが中村さんと同じ職場だったことがあるとの事で気を引き締めて対局しました。先手なのに初手1六歩から相横歩取りになり、通常と少し変わった形で落ち着きましたが端攻めが決まって勝ちきることが出来ました。


◆2回戦(対田川さん:○)

田川さんとも初対面で初手7六歩、3四歩、様子見の1六歩に5四歩だったので角交換からの5三角で馬を作り手将棋に、後手の積極的な動きが良くなくて駒組み勝ちになり優勢から勝勢とうまく指すことが出来た一局でした。将棋部も新しい人が増えてきて良い傾向ですね。


◆3回戦(対北嶌さん:○)

北嶌さんとは、久しぶり(約5年?)の対戦で嬉しかったです。振り飛車からの捌きが素晴らしいので今回はなるべく捌かせない方向で指しました。石田流に対して全体的に方針道理に進めることが出来有利になりましたが、終盤に詰めろで香車を指されると30秒では間違えた可能も大きくラッキーでした。


◆4回戦(対吉川さん:×)

3連勝で吉川さんとの決勝は、思い付きで角換わりから筋違い角を指してみました。ですが全然駄目で駒組み負けとなり手も足も出なく普通の角換わりにしておくんだったと後悔しながら指し進めていた所決め手に放った角があまりよくなく金引きから銀打ちの受けでぎりぎり持ちこたえていました。これで流れが良くなり混戦~逆転したところで焦っていまい、最後は桂馬を取られるのをうっかりして投了となり残念な一局でした。


最後は残念でしたが、久しぶりに品川に行けて懐かしかったです。

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